教育

これまでに科学・技術は素晴らしい発展を遂げ人類に大きな利益をもたらしたが、一方で、大規模な工業生産は、地球環境の汚染などの深刻な問題も引き起こす原因にもなっている。他にもエネルギー、食糧、人口など多くの困難な問題に遭遇している。

これらの問題を解決するためには、多くの分野における専門家の多大な努力が必要で、なかでも科学技術がその解決の鍵を握っていることは言うまでもない。夢を持ち、人類の将来にかかわる新たな課題に果敢にチャレンジする創造性に富んだ人材の育成が必要とされる。

また、日本の産業は自ら将来を独自の方法で創造していく能力が今までにも増して求められるようになっている。特にインターネットなどの情報は時間や距離を地球上から取り除き、すべてが世界的な競争にさらされるようになった。

我が国が、21世紀においても科学技術立国として発展を続け、国際社会で重要な役割を果たしていくためには、国際社会で活躍できる優れた人材の育成と世界を先導する創造的な技術の研究・開発が不可欠であろう。

このように社会的責任を持ち、地球環境と共生し、資源をリサイクルしながら、科学技術を進化させる創造性ある研究者・技術者が求められている。そのため工学教育は、殻の中に閉じこもることなく、いつも社会・産業と一体となり、産業界が本当に必要とする人材を育てなければならず、社会や企業との強力な連携を行うことが不可欠であろう。

この目的を達成するためには、大学において高度の学力と、人類社会や自然界の仕組みをよく理解する幅広い教養ならびに総合的判断力を修得することが必要である。

特に、テクノロジーが日々進化しつづけ、産業構造が変革するのに伴い、社会では高度な問題発見・解決能力を身につけたリーダーとなる人材がますます重要になっており、高度な専門知識・技術を求める産業界の声は大きい。

机上の理論だけを修得するのではなく、自ら手を動かして"モノを作る喜び"を味わえる環境をつくり、教員と学生が一体となった教育研究を通して高度化された社会・産業へ対応できる、専門技術者の教育が必要であろう。


担当講義(中京大学 生命システム工学部)

身体システム工学入門、生命システム実験2、材料科学、工業化教育法